REPORT
WEDDING
実際に結婚式を挙げられた「としひとさん & なおきさん」のレポートです。
その瞬間にどんなことを考えていたか、何を感じていたか。
これから結婚式を挙げようと思っている人へ、少しでも不安が無くなって素敵な時間が過ごせるならと、
実体験をお話してくださいました。
1. プロポーズを決める
(結婚式準備開始前)
プロポーズとは、「ずっと一緒にいたい」という想いを伝えることです。
プロポーズで、あなたとパートナーの、これからの物語が始まります。
そのスタートをお世話になった人たちにお知らせして、
それまでの感謝の気持ち伝える為、
また、二人の門出を祝福する為に結婚式があります。
T : 友達や家族の結婚式を見ていて、何となく挙げたいと思っていた。
本間さんからの紹介で七崎さんと出会い、同性でも挙げられる事を知った。
公園のベンチで、断られるかも…と怖かったけれども、彼の答えは「同じこと考えてた」だった。
N : 公園を散歩しながらふと結婚式の話になり、お互いに式を挙げたい思いがあることを知りました。
何をどうやったら実現するのか想像もつきませんでしたが、不思議と不安はありませんでした。
「なんとかしよう」と決意したのかもしれません。
2. プランナーと初顔合わせ
(6ヵ月前)
結婚式を挙げることを二人で決めたら、まずはジュエリアスのプランナーとの初顔合わせ。
最初は皆さん緊張していらっしゃいますが、二人の理想の結婚式を話し始めたら、
すぐに打ち解けて、暖かい雰囲気になります。まずはやりたいことを、全部伝えてみて下さい!
きっと二人の一番大切にしたいテーマが見つかります。
二人だけの素敵な結婚式を、手作りウエディングが得意なプランナーと一緒に叶えていきましょう。
T : 自分は最初、友達だけのアットホームな結婚式にしようと思っていた。
でも、彼の希望で、形式を大切にした形ある結婚式にしようと話を進めることになり、
招待状なども出す予定はなかったが、来てくれる人にちゃんと渡す事にした。
N : パートナーを通してジュエリアスの皆さんと出会うことができました。
皆さんとてもフレンドリーで話しやすい印象でした。
プランナーの方がLGBT当事者であることも、安心につながったと思います。
3. 会場探し
(6ヵ月前)
テーマと大まかなやりたいことが決まったら、それが実現できる会場探し。
テーマが「ミュージカル」なら、お城のような雰囲気の会場。
テーマが「アットホーム」なら、洋風なお庭で挙式を挙げられる会場も素敵ですね。
ピンと来る会場を選んでくださいね。
LGBTフレンドリーな会場もたくさんご紹介させていただきます。
T : 彼との共通の趣味だったピアノがある場所を探していた。
来てくれる人は地方からだったりと、場所も行きやすいところを探していた。
プランナーさんは色々と探してくれて、不安なく候補を選んだ。
N : 式の準備が具体的になるにつれ、やはり不安はありました。
同性婚を受け入れてくれる会場があるのか、どのような演出になるのか、列席者にどう案内するか…
プランナーの方々と相談しながら、二人三脚で準備を進めました
4. 衣装選び
(5ヵ月前)
お二人の衣装を決めるのも結婚式までの大切なステップ。
同性間の結婚式の場合は、タキシードなら形が同じで違う色、
または、同じ配色で少しだけデザインが違うものも良いですね。
ウエディングドレスも幅広い選択肢の中から一番着たいものを選んでみて下さい。
プランナーが的確なアドバイスをさせていただきます。
T : 自分の衣装は自分で選んで買った、自分なりのオリジナル感で衣装を探しました。
ウエディングドレスではないですが、ドレス風に着れるものを探して、
男女、両方としても見れる衣装を探しました。
N : お互いの仕事が忙しく、衣装は別々に用意することに。
自分はタキシードをレンタルすることになったのですが、衣装合わせは大抵夫婦で出向くのが
一般的なようで、「同性同士で周りの目を気にせず衣装合わせができたらいいなあ」と感じました。
5. ゲストの決定 ・ 招待状の準備
(4ヵ月前~3ヵ月前)
会場と日程が決まったら、招待するゲストを決め、招待状の準備をします。
結婚式の形は日々変わっています。
私たちは、結婚式を挙げるお二人が幸せな時間を過ごすことが一番大切だと考えていますので、
本当に呼びたい方だけを招待するのも、ご家族だけを招待するのも、
二人だけで式を挙げるのも、お勧めさせていただいております。
一番納得がいく形を選んでくださいね。
T : 自分は職場の同僚、前の職場の人、高校の部活メンバー、ゲイの友達を呼ぶことに決めた。
常にカミングアウトしていたので、気持ちは楽でした。
でも彼は逆で、カミングアウトしていないので、きっとさまざまな思いで招待する人を決めたのだと思う。
N : 周りにほとんどカミングアウトしていなかった私は、これを機に親族や友人知人に自分のことを話しました。
家族は驚きを隠せないながらも、最後まで話を聞いてくれました。
招待客を決めている時に、その場で電話して、式の撮影を依頼したカメラマン(前の職場の先輩)は、
素直に「おめでとう」と言ってくれたことを覚えています。
7. 最終打ち合わせ
(1ヵ月前~2週間前)
司会・進行プログラム・ヘアメイク・音響など、最終的に決めなければならないことを詰めていきます。
パートナーへのサプライズもあれば、1ヶ月前には最終的な形が見えるように準備をしましょう。
お二人と近い距離で一緒に計画を進めてきたプランナーも、
最後確認の日になると、とても嬉しく思ったり、そして少し寂しく思ったりします。
夢が叶う瞬間は、もう目の前・・・
T : ギリギリまで衣装にベールをつけるか悩んでいましたが、その希望をプランナーが用意して叶えてくれました。
手紙は、彼の親へ想いを伝えなきゃと、すごく時間をかけて考えをまとめてました。
N : 当日が迫ってくるとさすがに緊張しはじめ、正直、仕事中も結婚式のことで頭がいっぱいだった気がします。
プランナーさんからいただいた資料をもとに、頭の中でイメージをつくりながら、最終的な確認をさせていただきました。
8. 結婚式当日
お二人の結婚式当日です。
結婚式を挙げると決めたその日から、この日を迎える為に多くのことを共に乗り越えて来ました。
衣装や会場選びが、楽しくて楽しくて仕方ないこともあれば、うまくいかなくてぶつかり合ってしまう
こともあったでしょう。それらを乗り越え、当日を迎えたお二人は、きっとそれまで以上に
強い愛で結ばれていることを感じるはずです。
T : 楽しみでもあり、不安でもあり。本当に実現するんだ!と何か現実味のないような不思議な感じでした。
入場した瞬間の皆からの祝福は、あの場でしか味わえなかったのかなと思います。
母への手紙は、泣くのをこらえつつも感謝の言葉を伝えられたと満足しています。
N : 式に参列して頂いたゲストに、あたたかく見守ってもらえたこと、
「おめでとう」の言葉をかけてもらえたことが何よりの祝福でした。
印象に残った場面は、お互いに母への手紙を読み上げるシーンだったのではないかと思います。
結婚式を終えて
T : 式は本当にあっという間の二時間でした。
終わってしまえばまたいつもの日常に戻りますが「一緒に暮らす」が始まるので、
また違った日常が始まることの楽しさもありました。
ジュエリアスの皆さんに出会えて、自分の夢の実現を一緒に歩めて、感謝の一言です。
N : あっという間に時間が過ぎ、当日は「なんだか終わっちゃったなぁ」という感じでした。
しかし、時間が経つにつれ、日常の生活に戻るにつれ、二人の間に流れる「今までとは違う空気感」が新鮮でした。
人生の節目として結婚式を挙げることができ、本当に良かったと思っています。